ふみ子の海レビュ-

2008年2月17日 (日)

ふみ子の海の感想その3

主演の鈴木理子さんのファンでずっとふみ子の海を応援している

すののんさんからも力作のレビューがとどきましたよー。

>正直恥ずかしいです。相手”プロ”ですから;;;
とメールにあったのですが、そんなことは無いです。

私も絵本以外の文章はものすごく時間がかかった上になかなか言いたい事をかけなかったりするので。思ったままの感想でいいですよ~。「おもしろかったよ」と言う程度でも

構えず気楽に書いて下さったらうれしいです。

※※※※※※※※※※※※

某日、週末友だちと行く予定も入れていたので
その前に泣かないように(タオルもって)練習の為
一人で映画館で見ました(1回目)
ストーリーより主人公の演技ばかり見てたように思います。
本家の主人中村敦夫にふみ子があんま修行に出る決心を伝え頼みこむシーン。まさに、そこにふみ子がいたように見えました。小さい体全体の演技。素晴らしかったと思いました。後半のヘレンケラーに会いに行く行かないのシーンをベストにあげる人も多いようですが、あのシーンが最高だったのは、やはりカメラワーク等演出及び共演者の力も大きいと思います。合計3回確認しましたが、ボク的には断然あのシーンの演技ががベストでした。
で、肝心の映画自体ですが、1回目は全く泣かなかったです。
やはりファンの悲しさ。ストーリーに集中できてなかったようでした。

2回目
芸者遠野凪子が軍人遠藤憲一にタンカ切るシーン。
何故かあのシーン右目から一粒涙が出ました。あとは2回ほど。
その時ちょっと自分なりにわかったような気がしました。
この映画「ふみ子に同情して泣く」「ふみ子が”おしん”状態で泣く」
そういうの全然ないんですよね。やっぱり。
なぜなら最初からふみ子は全盲だけど他人より強く明るく優しく特別なんです。今日生きる勇気も明日生きる希望も他人以上に持ってると感じました。だから、周りの人たちが、それに魅せられて彼女の為に一肌脱ぐ。
観客はふみ子に感情移入するのではなく、
一肌脱ぐ回りの人たちに感情移入して泣くんでしょうね。
普通の人がなかなか持てない「勇気」とか「強さ」とか「希望」とか
そんなものを「ふみ子」からもらって感動するんだなぁと感じました。

3回目(友だちと)
3回見ても面白く見れました。
とにかく季節と話の展開が早く時間も短いので、
あっという間に終わるというかんじです。
逆に言えば「雨のシーン」(旧家の塀?の前)みたいに
人がいる(大自然じゃなくて)キレイなシーンもあったんですけど、
少し余裕がないのか、もう少し”セリフがなくてもゆっくり見せる”。
そういうシーンが欲しかったような気もします。
ただ全体的にテンポがあってみやすかったです
季節を感じる舌。きれない海と貝殻の音。
個人的には感覚的に捕まえきれない点もありました。

個人的にはそんなに涙涙って映画ではなかったです。
場内は後半鼻すする音がけっこう聞こえましたけど。
(一人で映画館は始めてなので、緊張感があったのかも)
沢山の他の人の感想も読んで感じたんですけど、
やはり号泣するしないの差は年齢によって全く違うと思いました
そこそこ年齢いった人(特に子どもがいる人)は号泣するようです。
若い人は”ポロリ”と良い涙を何ヶ所かで流す。そんな感じでしょうか。

最後の高橋sのセリフ印象的でした
「あの子はわたしたちと違う」みたいなセリフ。
なにか主演とだぶって余計感動しました。
高橋s満票で第62回毎日映画コンクール女優助演賞。
「映画を引っ張った」「撮影所の伝統を守っている」などの高い評価。
審査員の年齢層もあって良い意味でノスタルジックな評価なのかなぁと。
個人的には主演の演技は一歩も引けをとってなかったと思いました。

※※※※※※※※※※※※

ありがとうございました。正直な感想でとてもありがたかったです。

10代20代(ですよね?)の人がどう感じているのかというのは一番知りたかったところなのでうれしいです。

理子ちゃんはすごいですよね、やっぱり。旧今井染物屋でヘレンケラーの話をするシーンを生で見たのですが、すごかったです。高橋恵子さんの出す緊迫感と迫真の演技を受けて「おらのせいでサダちゃんが!」と出る。しかもそれを何回も撮るのですから。

 理子ちゃんのシーンで私が一番好きなのはヘレンケラーの本を読むシーンです。うしろすがたから伝わってくるひた向きさがとても尊いものに思えました。

 「号泣するかしないかは」という分析はそのとおりですよね。私も試写会ではじめてみたときは「とうとう映画になったんだな」という気持ちはあったものの涙は出ませんでした。でも、昔話をしたり鼻をすすったりするおばあちゃんおじいちゃんたちと何度も映画を見ていると、なんだかだんだん映画の見方がわかってくるんですよね。タイムマシンに乗せてってもらう感じとでもいうのか。

 ふみ子の海の「ノスタルジイ」が単に「昔は良かった」というのではなく明日の自分を暖めるものになってくれたらいいなと思いました。

素敵なレビューをありがとうございました。

じゃがりこの宣伝を見るたびに「これ、理子ちゃんがやればいいのにー」と思うのって私だけじゃないですよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月14日 (木)

ふみ子の海の感想その2

娘インフルエンザのためちょっと更新が滞っておりました。すみません。

おおつきさんからさっそくレビューをいただきましたよ。

※※※※※※※※※※※※※※※※

こんにちは!
今日、拝見させて頂きました。
父のおごりで(すみません…)家族4人。

上越で育った母を持つ私にとっては、とても懐かしいというか、
そんなだったのね〜って思うところがいくつもありました。
お麩やさんとか、いいですよね〜。
四季もとってもきれいな映像になってて… 誇るべきわがふるさと!
そんな感じでしたね。
海もよかった〜。
「優しくて、きれい。かあちゃんみたいだ」ってセリフ。
娘に「海」という漢字をつけたから、さらに嬉しかったりして。
名前負けされたら困るけど。
残り3人はどう観たか…
子ども達にとってはおもしろくなかったでしょう。
でも、こういう生き様って、やはり知っていてほしい。
そう思います。

全盲の方の生活も… すごいですよね。
見えないから感じてる、その力は見えてるよりもすごい。
本当にその通りだな〜と思いました。

町の小さな会場でした。
映画館なんて行ったことある?って感じのおじいちゃん
おばあちゃんがたくさんいて、いろんなシーンで声を出し、
涙をふいておられました。
懐かしかったり、感情移入だったりしたのでしょうね。
こんな風にたくさんの方が観られること、いいですよね。
方言もとってもよかったです(^^)

お母様とも少しお話しさせて頂きました。
市川先生とお話しできなくて残念でしたが…
娘さんの健康はいかがですか?
来週末、雪が多くて会えることを楽しみにしてますね!

※※※※※※

素敵なレビュー、ありがとうございました。

お麩やさん、原作には無いんですよね。たしか地元でスタッフの方が見つけて入ったシーンのようです。あっついおふを「ほっ、とっ、と」と言って手渡すシーン、なんかほんとにあったかそうでおいしそうですよねー。私も大好きです。

上越は海もきれいですよね。海辺の上越市立水族博物館でバイトをしていたことがあるので上越の海、なんだか懐かしいです。

小さい子は、見てくれたらうれしいけれど、映画の前に2時間座っていること自体退屈しちゃうかな?(^_^;)

まど坊元気になったのでキャンドルナイトたのしみです。ではまたどうぞよろしくお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月 5日 (火)

ふみ子の海の感想

20070814193726_0059 ふみ子の海のレビューを書いてと

山形在住の大学時代の友人(konちゃん)に依頼したら

<ナイスタイミング!!
2月2日の午前中に見に行ってきました。>

と返事がありました。以下そのレビューです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


お世辞抜きで良い映画だったと思います。

雪深い田舎町の情景がリアルに表現されていたし、
(除雪が行き届かないので、道路の雪を踏み固めていくと家の玄関より道路の方が高くなる、とか)
貧しさ故に医者にかかるお金が無く、お薬師さまの真言を唱えるしかない様子、とか、
ゴゼにだけはしたくない、と母親が呟く場面、とか、
きっと、昭和初期の寒村は、本当にそうだったんだろうな、と。

時代の取り込み方も上手く、二・二六事件のラジオ放送(と、横暴な青年将校)や、ヘレンケラーの日本来訪も話の筋に無理なく絡めてあって、上手いなぁ、と感心しましたよ。

会場は満員のお年寄りで(敬老会か何かで動員がかかったのかもしれません)
上映中も会場のあちこちでぼそぼそと感想が漏らされていました。
たしかに昔はこうだった、というような好意的な溜め息や、笑い声が何度も聞こえてきました。
上映後も、涙をためながら席に座ったままの人がいたりして、
そういうところからも、ああ、いい映画だったよな、と思いました。

わかりやすさのために、人物の性格が少し勧善懲悪的で極端な感じもありましたが、
客層を考えれば、妥当だったかと思います。

時間の経過を示す風景の描写も美しくて、見惚れました。
細かいところまで神経が行き届いていて、作品に対する愛情の深さが見てとれます。

本当に良い映画でした。

お父様に良い作品を作ってくださって、ありがとうございます、と、お伝えください。
ではでは。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
細かいところまで見てくれてありがとう。近くに来たときはぜひ遊びにきてね。

ふみ子の海の特徴として、普段あまり映画を見ない層の方々が足を運んでくださっているというのがあるのかなと思いました。

 フランス映画やちょっと小難しい映画を好んでみていた時期に、寅さんをやっていた映画館から出てくるなんだか幸せそうなたくさんの顔を見て「ああ、これも映画なんだよな」と腑に落ちたことがありました。

 映画「笑いの大学」に再現されているみたいに、昔は劇も映画もみんなで大笑いしてみんなで大泣きするものだったんですよね。ふみ子の海の中にはそうした時代の映画の良さを再現しようと苦心されているところが随所に見られました。それによってたくさんの方の支持を得ているし、また逆に好き嫌い、賛否の分かれ道になっているとも思います。

 でもね、だいぶ前のヨン様ブームのときに思ったのですが、どんな分野でも創作するほうは常に既成のものの解体、新しいものの構築へと突っ走っていったのだけれど、その途中でどこかに大量のお客さんを落としてきてしまったのではないか。そうした視点からのものづくりというのがあってもいいと思います。もちろん客層に媚びるということではなく、渾身のストレートをど真ん中に投げる勇気を持つということで。

 話がそれましたが(いつもこうなんです。すみません)そんなわけでぜひ若い人にも見てほしいなぁと思います。それから古い時代を知る方々にはぜひ見て思い出してほしいです。今は物騒な事件も多くてどうしても人に対して構えてしまうけれど、困っている人がいたらすっと手を出してやるようなやさしさをたくさんの人が持っている時代があったんだよと。

えっと、「雪下駄のまちから」ではレビューも募集しています。

noranoradoあっとまーくnifmail.jp

(あっとまーくを@に変換してください。まで送ってください。お待ちしています。

| | コメント (1) | トラックバック (0)