« 竹田亀治さんの雪下駄 | トップページ | ふみ子の海の感想その2 »

2008年2月 5日 (火)

ふみ子の海の感想

20070814193726_0059 ふみ子の海のレビューを書いてと

山形在住の大学時代の友人(konちゃん)に依頼したら

<ナイスタイミング!!
2月2日の午前中に見に行ってきました。>

と返事がありました。以下そのレビューです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


お世辞抜きで良い映画だったと思います。

雪深い田舎町の情景がリアルに表現されていたし、
(除雪が行き届かないので、道路の雪を踏み固めていくと家の玄関より道路の方が高くなる、とか)
貧しさ故に医者にかかるお金が無く、お薬師さまの真言を唱えるしかない様子、とか、
ゴゼにだけはしたくない、と母親が呟く場面、とか、
きっと、昭和初期の寒村は、本当にそうだったんだろうな、と。

時代の取り込み方も上手く、二・二六事件のラジオ放送(と、横暴な青年将校)や、ヘレンケラーの日本来訪も話の筋に無理なく絡めてあって、上手いなぁ、と感心しましたよ。

会場は満員のお年寄りで(敬老会か何かで動員がかかったのかもしれません)
上映中も会場のあちこちでぼそぼそと感想が漏らされていました。
たしかに昔はこうだった、というような好意的な溜め息や、笑い声が何度も聞こえてきました。
上映後も、涙をためながら席に座ったままの人がいたりして、
そういうところからも、ああ、いい映画だったよな、と思いました。

わかりやすさのために、人物の性格が少し勧善懲悪的で極端な感じもありましたが、
客層を考えれば、妥当だったかと思います。

時間の経過を示す風景の描写も美しくて、見惚れました。
細かいところまで神経が行き届いていて、作品に対する愛情の深さが見てとれます。

本当に良い映画でした。

お父様に良い作品を作ってくださって、ありがとうございます、と、お伝えください。
ではでは。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
細かいところまで見てくれてありがとう。近くに来たときはぜひ遊びにきてね。

ふみ子の海の特徴として、普段あまり映画を見ない層の方々が足を運んでくださっているというのがあるのかなと思いました。

 フランス映画やちょっと小難しい映画を好んでみていた時期に、寅さんをやっていた映画館から出てくるなんだか幸せそうなたくさんの顔を見て「ああ、これも映画なんだよな」と腑に落ちたことがありました。

 映画「笑いの大学」に再現されているみたいに、昔は劇も映画もみんなで大笑いしてみんなで大泣きするものだったんですよね。ふみ子の海の中にはそうした時代の映画の良さを再現しようと苦心されているところが随所に見られました。それによってたくさんの方の支持を得ているし、また逆に好き嫌い、賛否の分かれ道になっているとも思います。

 でもね、だいぶ前のヨン様ブームのときに思ったのですが、どんな分野でも創作するほうは常に既成のものの解体、新しいものの構築へと突っ走っていったのだけれど、その途中でどこかに大量のお客さんを落としてきてしまったのではないか。そうした視点からのものづくりというのがあってもいいと思います。もちろん客層に媚びるということではなく、渾身のストレートをど真ん中に投げる勇気を持つということで。

 話がそれましたが(いつもこうなんです。すみません)そんなわけでぜひ若い人にも見てほしいなぁと思います。それから古い時代を知る方々にはぜひ見て思い出してほしいです。今は物騒な事件も多くてどうしても人に対して構えてしまうけれど、困っている人がいたらすっと手を出してやるようなやさしさをたくさんの人が持っている時代があったんだよと。

えっと、「雪下駄のまちから」ではレビューも募集しています。

noranoradoあっとまーくnifmail.jp

(あっとまーくを@に変換してください。まで送ってください。お待ちしています。

|

« 竹田亀治さんの雪下駄 | トップページ | ふみ子の海の感想その2 »

ふみ子の海レビュ-」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
今日、拝見させて頂きました。
父のおごりで(すみません…)家族4人。

上越で育った母を持つ私にとっては、とても懐かしいというか、
そんなだったのね〜って思うところがいくつもありました。
お麩やさんとか、いいですよね〜。
四季もとってもきれいな映像になってて… 誇るべきわがふるさと!
そんな感じでしたね。
海もよかった〜。
「優しくて、きれい。かあちゃんみたいだ」ってセリフ。
娘に「海」という漢字をつけたから、さらに嬉しかったりして。
名前負けされたら困るけど。
残り3人はどう観たか…
子ども達にとってはおもしろくなかったでしょう。
でも、こういう生き様って、やはり知っていてほしい。
そう思います。

全盲の方の生活も… すごいですよね。
見えないから感じてる、その力は見えてるよりもすごい。
本当にその通りだな〜と思いました。

町の小さな会場でした。
映画館なんて行ったことある?って感じのおじいちゃん
おばあちゃんがたくさんいて、いろんなシーンで声を出し、
涙をふいておられました。
懐かしかったり、感情移入だったりしたのでしょうね。
こんな風にたくさんの方が観られること、いいですよね。
方言もとってもよかったです(^^)

お母様とも少しお話しさせて頂きました。
市川先生とお話しできなくて残念でしたが…
娘さんの健康はいかがですか?
来週末、雪が多くて会えることを楽しみにしてますね!


投稿: おおつき | 2008年2月10日 (日) 18時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/530827/10269409

この記事へのトラックバック一覧です: ふみ子の海の感想:

« 竹田亀治さんの雪下駄 | トップページ | ふみ子の海の感想その2 »